市川よみうり2004年11月
大洲防災公園=都市公園コンで国交大臣賞受賞市民の憩いやレクリエーションの場とともに、災害時には避難場所となるほか救援機能を発揮、輸送などの中継拠点にもなる市川市の大洲防災公園が、第20回都市公園コンクール設計(小規模)での国土交通大臣賞を受賞、先月29日に東京・千代田区の日比谷公会堂で表彰式が行われた。
 同公園は「高い防災機能をもつ公園を、市街地や公共施設などと一体的に整備し、災害に強いまちづくりを行うとともに、住民にとって身近な公園を目指している」「計画段階から周辺住民で組織された検討委員会によるワークショップを重ね、住民の合意のもとに計画案を取りまとめた」点などが評価された。
 千葉光行市長は「救急診療所など医療機能や防災機能もさることながら、市民からとても親しまれているのはうれしいこと」と受賞を喜ぶ。
 一方、平成22年度開園予定の広尾防災公園については「旧行徳街道周辺とあわせたまちづくりを検討し、まちづくり交付金の申請をした。公園整備は、周辺住民とともに考えていくが、大洲防災公園のようなワークショップのスタイルを取るかは未定」としている。
 
行徳=待望の文化ホールI&I開館市川市の行徳地区住民待望の行徳文化ホールI&I(あいあい)が開館。記念式典とこけら落としが先月30日に行われた。
 市川交響楽団の演奏で幕を開け、市立七中出身者を中心に結成された和大鼓演奏グループ・響童会の力強い響きで盛り上がった式典では、一番太鼓を響かせた千葉光行市川市長が「みなさんの要望にこたえるため、土地のない行徳地区に市立第七中との複合施設という形で整備した。文化や芸術、会合など行徳の拠点として利用してもらい、市川全体に発信してもらいたい。そのためにもみなさんにがんばってほしい」とあいさつした。
 愛称に「行徳文化ホールI&I」を提案した市立七中1年・有吉幹彦さん、南行徳中3年・田畑桃実さん、塩浜中1年・藤原伸矢さんには記念品が授与された。
 式典終了後は西野薫と市川交響楽団によるジョイントコンサートが行われた。
 なお、今後のオープン記念催しは次のとおり。
 【11月】▽行徳まつり・市川合唱連盟による発表・14日・無料▽元気をだそうICHIKAWA!「高石ともやコンサート」・20日・有料▽N響メンバーによる弦楽五重奏団・21日・有料▽市響・親子オーケストラコンサート・23日・無料(入場整理券が必要)▽庄野真代コンサート・27日・有料▽親子で楽しむ音楽会・28日・有料
 【12月】▽新オペラの楽しみ方・木村珠美プロデュースTOSCA&GARA歌姫の恋・5日・有料
 問い合わせは同ホール(TEL701・3011番、FAX359・0201番)。   

行徳支所駐車場拡張で収容増加と休日・夜間有料開放市川市行徳支所の駐車場拡張工事がこのほど完了。一日に供用を開始した。同時に、夜間や土、日曜・祝日の閉庁時有料開放を実施、来庁者以外の利用に対応した。平日、業務時間帯の来庁者はこれまで同様、無料で利用できる。
 同駐車場は、一部を昇降式の立体駐車場にしたほか、隣接する市立七中のテニスコートだった敷地を借り入れ、用地を拡張。収容台数は以前の40台から69台に増加した。
 来庁者以外の駐車場利用料金は、開庁時が最初の1時間は無料で、それ以降は20分ごとに100円を加算する。閉庁時は20分ごとに100円。ただし、土、日曜・祝日閉庁日は1500円の上限を設けている。
 同支所総務課は、「これまでは来庁者以外の利用により、駐車待ちをする車もあったが、スペース拡大で車がスムーズに入れるようになり、利用者の利便性と道路の安全性が増した」と語り、早速効果が表れているという。

行徳まつり=模擬店やみこしなど8万5千人が賑わう市民発の第1回行徳まつりが14日、市川市立七中グラウンドで開かれ、模擬店やフリーマーケット、ステージショー、みこしなど手作りのまつりに、子供やお年寄り、家族連れなど約8万5千人が訪れ、にぎわった。
 開会後、人だかりができたのは行徳署によるパトカー・白バイ展示。制服を着た子供警察官が白バイをまたぐと保護者がカメラ撮影。長だの列ができた。防犯住宅やヤミ金、出会い系サイトなどの講習やパンフレットなど、防犯への関心も高かった。
 ステージやパフォーマンスゾーンでは、気合の入ったよさこいソーランや婦人会の優雅な踊りなどを披露。模擬店やフリーマーケットではあれこれ飲食しながら、何かお買い得なものはないかしらと物色する姿も多く、値切り交渉する場面も。
 会場を大いに沸かせたのはみこし。白装束と独特の揉(も)み方の行徳みこしと、さまざまな模様の入った半てんを着た男たちによる江戸揉みが同居する、めったに見られないまつりとなった。
 東西線行徳駅前でみこしを見ていた女性は「東京やテレビで大きくて元気のいいみこしを見るけれど、行徳にあるなんて知らなかった。格好いー」と語っていた。
 駅前交差点の中央で、一時車両を止めてみこしを放り上げる男たち。行徳署の今満博署長は「地元が盛り上がってくれるなら、ちょっとくらい車を止めても」と、足を運び、遠くから見守っていた。
 
大柏小=5年生が巨大パズル制作市川市立大柏小(藤間信夫校長)体育館で18日、同校5年生120人が地球温暖化問題を訴える巨大パズルを完成した。
 このパズルは、総合的な学習の時間に学習した内容について、図工の時間に児童の思いを描いたもの。1枚の絵を120分割し、児童一人ひとりが1枚ずつ担当してペンキで描いた。地球を表す緑と、空を表す青に塗り分けられ、地球には洋服など石油を使って作られた物が、空には子供たちが考えた未来の乗り物がそれぞれ描かれている。
 全体の大きさは15畳分。全体を組み合わせたのはこの日が初めてで、上から眺めていた子供たちも「予想以上にきれい」と感動。「みんなに地球温暖化を知ってもらいたい」と、願いを語った。
 「このパネルは将来まで大事にしてほしい」と図工担当の吉野ヨシ子教諭。パネルには児童がパズルの後ろで担当したパーツと同じ位置に並んで撮影した写真を張り、各自が持ち帰るという。

浦安市小・中・幼共同作品展・大人も顔負け浦安市の小中学校児童・生徒の手による絵画や工作、書などのうち、選りすぐりの作品を集めた「小中学校・幼稚園作品展」が20日から22日まで、市文化会館で開かれ、昨年よりも多い5千424人が子供や友人の作品の出きばえを楽しんだ。同時に、科学作品展(科学工夫作品・論文)も開かれた。
 28回目を迎えた作品展には、児童・生徒が授業で製作したさまざまな作品を、小学生は書写、図工(平面、立体)、家庭、中学生は書写、美術、技術・家庭の分野で各クラスから出品。優れた作品には市長賞や市議会議長賞、教育長賞が贈られた。
 市は同作品展を「優秀な作品の賞賛の場であるとともに、みなさんに足を運んでもらい、よい作品を親子や友だち同士でも学びあえる場になれば」としている。
 会場には、リバーシブルトートバッグや浴衣、電気スタンド、動く絵本など秀作ぞろい。来場した親子は「すごーい」「工夫されていておもしろいね」「壊すなよ」など、完成度の高さに感想もひとしお。「まみちゃんのすごい」と、他クラスや他校の友人のアイデアあふれた作品をじっくりと見つめる姿も多かった。
 幼稚園は、同作品展に向けて、園児が作った魚を一辺約1メートルの立体ジオラマに教諭が仕立てたり、みこしやクリスマスツリーを作ったりと、共同作品を展示した。
 最近の傾向では、ドングリや木片、トイレットペーパーの芯や毛糸など、身近な材料を集めて作品を作ることが多い。教材でも、選択肢が多く、さまざまな模様の布のなかから自分で選んで作品を作れ、子供たちの感性をいかした物づくりが進んでいる様子が表れていた。
 一方、児童・生徒が夏休みに取り組んだ自由研究の展覧会「科学作品展(科学工夫作品・論文)」も併催。作品は県の児童生徒科学作品展にも出品された。
 会場を訪れた大人は「小学生とは思えない発想で負けます」「自分でも知っているようで知らないことが多いと気付かされるのでいつも来ています」と感心していた。

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