八幡・自転車対策協議会=自転車の放置禁止を呼びかけ「地域からのお願いです。止めないでくれませんか―」
八幡・自転車対策協議会は先月28日午前10時から、京成八幡駅からJR本八幡駅にかけて、歩道に自転車の放置をしないよう呼びかけるビラ約1500枚を放置自転車に張りつけるとともに、駐輪場の場所を示したリーフレットを使って一人ひとりに訴えていった。
放置自転車の一掃ではなく、地域と自転車の共存を目指す八幡と南八幡の商店会、自治会が独自で立ち上げた同協議会。会員約30人がエリア内に散らばりホッチキスで1枚ずつビラを付けていくが、「土曜だからかなり少ないけれども、張っていくそばから放置自転車が1台、また1台と増えていく」という。
会員からは「一日だけでなく、定期的に、できれば毎日やらないと効果はないだろう」と実際に現場を歩いたことで、積極的な声が出ていた。
同会は今後も放置自転車をやめるよう訴えていくとともに、土地を借りて駐輪場を増やしていくことや、新しい駐輪のアイデアをあたためている。
オレオレ詐欺被害防止ATMに啓発ポスター「ちょっと待って。振り込む前に家族に相談。オレオレ詐欺かも?」
昨年から大きな社会問題となっているオレオレ詐欺が一向に減らないことを受けて、市川署管内金融機関防犯協議会と市川署は9月中旬から、協議会加盟金融機関のATMコーナーに啓発ポスターを掲示、被害に遭わないために送金の水際で留まるよう訴える。各金融機関では案内係や窓口で被害を食い止めようと利用者に声を掛けているほか、犯罪に使われる口座開設を防ぐため手続きを強化しており、目立つ場所にポスターを掲示することで、被害のさらなる防止に努めていく。
市川署管内で起きたオレオレ詐欺事件の届け出は平成15年4月から、同16年8月末までで83件。昨年九か月で42件だった被害が、今年は8か月でほぼ同数。月の被害件数は、ことし6月には10件、同8月には最高の13件。被害額もだんだん膨らんでおり、昨年の被害額は合計約3591万円、今年は約9213万円。最高額は昨年の300万円だったが今年は600万円と高額化している。
オレオレ詐欺の手口は、交通事故や暴力団、妊婦などに巻き込まれたりと、本人と名乗るだけでなく、弁護士や警察官、保険会社、裁判所などを語るケースが増えている。医者や歯科医、一流企業に勤めたり、高級外国車を持つなど高収入の家庭が狙われている反面、電話帳で高齢者によくある名前に的を絞り、家人が外出する昼間に電話する犯行もみられる。
市川署の鈴木満警視は「突然の電話なのであわててしまううえ、電話でのやり取りは犯人も手なれているため信用してしまうだろうが、本人にこちらから電話をかけたり、警察に事故の発生を聞くなど事実を確認することが先決。『本人はここにいますが』『車のナンバーは』などウソを言って疑ってかかることも大事」と被害に遭わないためのアドバイスを紹介。「知人や近所の人とも話して日ごろから意識することが、いざという時に役立つ」と訴える。
協議会が製作したポスターは、「オレオレ詐欺やウソの要求ではありませんか? 振り込む前に、ご家族に相談しましたか。知らない人からのお金の要求ではありませんか。『その前』にもう一度冷静になって!」と、意識しやすいように文字を少なく、カラーで表記したA3サイズで、加盟16銀行・信用金庫・郵便局の67支店に配布。各支店は独自の判断で、ATMの目の高さなど目立つ場所に掲示する。東京ベイ信用金庫の小林崇男考査役は「直前に送金を留まれるほか、意識に残ることで、オレオレ詐欺の電話を受けたときの冷静な判断にもつながる。(東京ベイ信用金庫では)無人のATMコーナーにも掲示する。液晶脇に張れるよう小さなサイズも検討している」とする。
オレオレ詐欺や架空請求の被害に合わないよう訴えるシールは、今年6月に警察から協議会を通して各金融機関に配布されているが、総武線市川駅周辺の支店を見ると、ATM1台ごとに張っていたり、金融機関が独自に製作したポスターとともに掲示、放送を使って訴えている積極的な支店もあるが、まったく掲示していない支店も複数あって対応はバラバラ。市川駅周辺の支店だけでも送金してしまったり、送金してしまいそうになったが職員の対応で未然に防げた例などが複数報告されている現状から、ポスターの効果に期待が寄せられている。
県メディアコン・市川市民が最優秀 さきごろ開かれた県メディアコンクールで、市川市の「市民映像グループ」の4人が最優秀の「千葉県教育長賞」を受賞、先月31日に千葉光行市川市長に受賞報告を行った。
同グループは市映像文化センター主催の講習会受講者七人で一昨年8月に結成。同センターが、技術指導や機材提供をするなど育成に努め、昨年も同コンクールで2位の「NHK局長賞」を受賞している。
受賞作は、中山法華経寺と日蓮のかかわりを簡潔にまとめた「日蓮心のふるさと」。全28点の応募作のなかからの受賞で、同グループのうち、清水幸雄さん(北方)、志寿博治さん(北国分)、高梨芳夫さん(相之川)、梅田寿子さん(国分)の4人が作製した。
同グループは千葉市長に、「作り始めてから市川への愛着が湧いた」と思いを語るとともに、「画像がとてもきれいなのでぜひ見てほしい」とお願い。千葉市長は、「必ず見ます」と約束していた。
市川学園=「朝のあいさつ運動」全国紹介「おはようございます!」
毎朝校舎の入り口で、元気な中学、高校生たちの声がこだまする市川学園。この「朝のあいさつ運動」が、3日に東京・豊島区の学習院創立百周年記念会館で開かれた「みんなで明るく挨拶(あいさつ)をしよう会」(会長・野々内隆中小企業診断協会会長)の第7回総会で表彰された。
同会は、東京・港区に本部を置く民間団体。「いじめや犯罪の年少化など、子供たちをめぐる問題の解決に向け、『明るくあいさつができること』から歩みだそう」と、平成10年に経済界や教育界を中心に組織。全国5か所に支部があり、現在会員数は約520人。年に一度、会員の活動報告を行うため開かれる総会で、模範となる事例を表彰している。
市川学園は昨年、新校舎への移転に伴い、男女共学化。「新生市川学園」として「清掃の徹底・ものを大切にする心・明るいあいさつ」運動に取り組んできた。そのひとつ、「朝のあいさつ運動」は、「先生が動くとみんなついてくる」という考えのもと、教職員が毎朝エントランスに立ち、生徒への声かけを実施したところ、中学2年の学級委員が「自分たちが率先してやったほうがいいのでは」と提案したという。
毎朝学級委員数人が、「明るいあいさつから一日が始まる」「声に出してあいさつをしよう」などと書かれたプラカードを首から下げ、登校してくる同学園生に元気にあいさつ。途中から学級委員以外の生徒も加わり、その声は一段と大きくなっていく。
参加する生徒たちは「返事が返ってくる回数が増えた」「たくさんの人にあいさつするので、すがすがしくなる」と、あいさつの効果を実感。保護者からも、「学校公開日に生徒たちから『こんにちは!』『こんにちは!』と声をかけられうれしくなった」「市川学園に入学してから『ありがとう』の一言がよく出るようになった」という声が寄せられているという。
浅田穣校長は「非常に明るくなったのが何より。今後も裾野を広げていきたい」と目標を語っていた。
新浦安駅前=未成年者飲酒防止キャンペーン市川小売酒販組合と市川酒類卸懇話会は8日、JR京葉線新浦安駅前で未成年者飲酒防止キャンペーンを実施した。
同キャンペーンは、2月のJR総武線本八幡駅前に続いて2回目。両団体のほか、市川税務署や浦安警察署、浦安市の青少年補導員・青少年相談員など総勢約50人が参加した。
参加者は、「ティッシュは受け取ってもらえないから」と用意した、未成年者の飲酒が及ぼす影響の書かれたあぶらとり紙を配布。「親権者には未成年者の飲酒を抑止する義務があります。私たちは未成年者にお酒を売りません」と、市民一人ひとりに訴えた。
市川市=葛飾八幡宮新神楽殿落慶市川市八幡の葛飾八幡宮で15日、同宮拝殿左隣に新設された神楽殿のこけら落としが行われた。
同神社の神楽殿は以前、現在の社務所裏の駐車場付近にあったが、平成3年の社務所建て替えに伴い取り壊し、今年5月ころから新神楽殿建設に着手していた。
新神楽殿は、広々と使えるように床と回廊の段差をなくしたほか、夕方から夜間にかけての演舞などで必要なスポットライトを床に2個設置。音響を考え、天井に照明や集音マイク、スピーカーを備え付けるなど多目的に利用できるよう設計されている。
この日は早速、千葉県雅楽会の雅楽演奏や、歌手・涼恵さんの歌、神風流神京支部による詩吟、藤間富微恵さんが立方を務める紫派藤間流の日本舞踊など、さまざまな催しが披露され、訪れた多くの人々を魅了していた。
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