浦安市=「安心・安全なまちづくり」を目指し企画プレゼン浦安市は26日午前10時から、市文化会館で「安心・安全のまちづくり事業〜ふるさと浦安は安心・安全のまちですか」と題して、同事業に対する企画提案の公開プレゼンテーションを行った。
市は、「NPO立県」を目指す県から「県・市町村・NPOがともに築く地域社会事業」に指定。「安心・安全なまちづくり」をテーマに、県やNPO、明海大学、浦安警察署が一体となって取り組んでいる。企画提案を募り、自主防犯意識の高揚や市民活動の組織化、活発化を目指す。
出席したのは、NPO法人や同プロジェクトに際し設立しようとする団体も含め16団体。説明6分、質疑4分の制限のなか、「安心して子育てができるまちづくり」や「防犯・防災をキーワードにしたインターネットによる情報発信と交換」「宅急便やタクシー、郵便局や市役所の公共車によるパトロール」「住まいの診療所」「合気道の習得」「演芸で心のケア」「防犯講演会」「水辺の調査と案内人養成」「公共掲示物・建造物など景観整備」など、「安心・安全」を多角的に見た提案が多かった。
審査委員は、「自分たちの街、浦安が好きなことが伝わってきた」「多様な取り組み、アプローチがあることに気づかされた。選に漏れても、お互いがどういう活動、提案をしているか知ることでアイデアも生まれ、ネットワークもできるでしょう。今後の事業に活かしてほしい」と語った。
委託団体は約10団体で、総委託額は500万円以内。委託期間は、7月上旬から1月末まで。
選考運営委員会が採択候補を選択。必要がある場合には、プロジェクトの見直しや要望など付帯事項の協議を行った後、正式に採択される。
湾岸道路高浜交差点立体化・渋滞が半減国道357号(東京湾岸道路)高浜交差点、千鳥交差点の立体化事業のうち、2月に開通した高浜立体山側(千葉方面行き)について、開通3か月後の交通実態調査を行った国土交通省はこのほど「最大約24分の渋滞が大幅に解消された」とする調査結果を発表した。
発表によると、開通前は同国道千葉方面行きで最大3.3キロ、同交差点通過時間約21分の渋滞が発生し、高速湾岸線でも、千鳥町出口を先頭に最大約1.8キロ、通過時間約19分の渋滞が発生していたが、開通後は両道路とも生していないという。
また、別の日に調査した同国道浦安ICから同交差点の約3キロの平均所要時間は、開通前の最大約24分から同約4〜12分と半減し、平均走行速度も時速約9キロから同28キロに向上。同省が周辺住民や事業所に行ったアンケート調査でも、周辺住民の約8割、企業の約9割が、通過時間が短くなったと感じているという。
これらの効果は同省にとっても「予想以上」で、開通前に予測した同交差点立体化にともなう沿道環境改善効果について、二酸化炭素削減量を年間1800トン、SPM削減量を同1トン、窒素酸化物削減量を同11トンとし、走行時間短縮の便益についても年間24億円と、それぞれ上方修正している。
なお、同交差点海側(東京方面行き)と千鳥交差点山側の工事の完成時期は未定だが、千鳥交差点海側は来年度に開通する予定。
放置防止・南行徳駅に第4駐輪場オープン 市川市は1日、地下鉄東西線南行徳駅に第4駐輪場をオープンした。
場所は同駅南口側で、改札口から直線で約130メートルの位置。民間の駐車場の一部を借り入れたもので、245台を収容することができる。利用方法は、年度の途中ということから今年度いっぱいは1回利用のみで、料金は1回24時間までで100円(高校生以下50円)。10回分の料金で11枚つづりの回数券も用意している。来年度からは定期利用も受け付ける予定。
初日の利用は30台ほどだったが、場所も駅から近く、市は認知度が上がれば利用は増えると見込んでいる。
同駅周辺では4月にも歩道のラック式自転車置き場や無料自転車置き場を合計487台分設置。街頭員などによる対策強化もあり、放置自転車数は昨年7月の平均約3500台から6月4日の調査では約450台へと大幅に改善している。
浦安市川市民病院建て替え再整備 浦安市川市民病院は新病院建設について基本構想を策定し、今月中にも浦安市と市川市の関係部課とともに内部で検討する組織を立ち上げる。外部の検討組織や今後のスケジュール、市民の意見収集、診療科目の見直しなど今後の課題の具体的解決を図る。
新病院は「安心と信頼の医療の提供」「患者本位の医療、サービスの提供」「地域社会と連携し、地域に根ざした病院」の理念の下、@医療分野全般にわたる2次医療の充実A救急医療の充実B高齢化に対応した医療の充実C経営管理体制の強化D地域医療機関などとの連携―の方針を掲げている。
建設計画の規模は、地上8階地下2階建て(1部2―6階)、延べ床面積は2万1528平方メートル。病床は344床。現在の本館、中央棟、東棟、管理棟を1棟に集約する。工事は2期に分けて行う計画。駐車場は建物地下に整備する。事業費は概算150億円と予測している。
浦安市川市民病院再整備計画(基本構想)によるスケジュールは、今年度中に基本計画を策定し、来年度にかけて基本設計と実施設計、平成18年度から建設工事に入る。新規開業は同22年を予定。
浦安市市川市病院組合は「病院再整備を機に、救急など政策医療は行いつつも病院経営のあり方を抜本的に見直す時期に来ている」とみており、設置運営には公設民営方式を提案している。同方式などの導入にあたっては「病院組合の解散あるいは変革、職員の身分についても十分検討が必要だ」としている。
市川市=不審侵入防止へ教諭対象に研修会市川市教委と同市社会福祉協議会は同市勤労福祉会館で6日、市内全市立小中学校の生徒指導主任と民生委員児童委員の合同防犯研修会を開催した。
同研修会は、不審者の学校侵入を未然に防止する校内体制や侵入されたときの対処法を研修し、教員の対応能力や指導力の高め、地域へ啓発することが目的。市川、行徳両警察署の生活安全課長が「不審者の持ち物を判断する」「警察に通報する」「子供の安全を守る」などの基本原則を説明した。
「さすまた」の使用法や刃物を持った不審者役に対する防御法も実演。教員も数人参加し、「さすまたは相手に利用されないよう注意する」「刃物を持った相手には机やイスで距離をとる」など、具体的なアドバイスが送られた。
北方中央自治会=子供を交え夜のパトロールを毎週実施 戸締まり用心、火の用心―。市川市の北方中央自治会では、子供たちを交えた夜のパトロールが毎週実施されている。
このパトロールを始めたのは昨年10月。見回りだけでなく、ゴミ拾いや防犯灯のチェックを行い、無灯火で走る自転車にも「ライトをつけてくださーい」と子供たちが声をかけている。同自治会の三須四郎会長は「小さいころから参加することで、してはいけないことがわかる」と、子供達が参加することの意義を語る。行き交う町内の人々からは「ご苦労さまです」「安心して眠れます」との声が掛かる。家からわざわざ出てきて声をかけてくれる人もおり、パトロール隊長の原喜一郎さんも「励みになる」と目を細める。
「このパトロールを通じて町内のまとまりが増した」と今井長吉副会長。得られたものは安心・安全だけではないようだ。
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