市川・浦安=夜間照明灯付き横断歩道表示機設置夜間に横断歩道を照らす、照明灯付き横断歩道表示機が注目を集めている。
この装置は、道路の真上に横断歩道の標識を設置し、その標識に付いているライトが横断歩道を照らすというもの。ドライバーから横断者が見やすく、遠くからでも横断歩道を認識できる効果があり、警察によると「車の交通量は少ないが、横断者の多いところに設置することが多い」という。
市川市では昨年末、市内では5か所目、行徳署管内では初となる同機を新井3丁目に設置した。
浦安市では、すでに北栄など市内6か所に設置。地下鉄東西線浦安駅近くの高架下にも新たに設置する。さらに市議会でも3月19日に、市立美浜南小と、同富岡小前への同表示機設置の要望があり、これに熊川敏夫同市都市整備部長は「県公安委員会に設置を要望してまいりたい」との意思を表明した。
県内初=路上禁煙地区などに警官OB10人が指導巡回ポイ捨てや、路上喫煙などを禁じる市川市のマナー条例が施行された4月1日、同市役所で、マナー条例推進指導員発足式および出動式が行われた。
同指導員は、警察官OB10人で組織。今後、路上禁煙地区をパトロールして、市民などの指導を行っていく。
発足式には、黒い制服を身にまとった指導員全員が出席。千葉光行市長から一人ひとり、委嘱状を受け取った。
千葉市長は、「千葉県では初の条例施行。県内でも大きな注目を集めている」と、しっかりとした指導を要請。これに、10人を代表して奈良守康指導員が、「健康と安全で清潔な街、市川市をつくりあげていく」と決意表明を行った。
指導員はその後、市の職員とJR本八幡駅前を巡回。路上禁煙地区などを確認し、交番や市川署、行徳署などへあいさつについた。
メトロ初=南行徳駅のバリアフリー施設説明会東京地下鉄(東京メトロ=旧営団地下鉄)は南行徳駅で3月30日、同社主催としては初となるバリアフリー施設見学会を開催した。
同社は、市の助成を受けて行徳と南行徳の両駅でバリアフリー化整備事業を開始。行徳駅ではエスカレーター5基とエレベーター2基を設置し、昨年3月に供用を開始。南行徳駅では、改札階からホームまでのエレベーター2基が1月に、同エスカレーター2基と多機能トイレが2月に、北口の地上階から改札階までのエレベーターとエスカレーター各1基がこの日供用を開始したほか、南口にも7月か8月の供用開始を目指して、エスカレーター1基を建設している。
この日の説明会には、バリアフリー基本構想策定に携わった高齢者や障害者など計44人が参加。同社社員の説明を受けながら、エスカレーターやエレベーター、多機能トイレ、きっぷ売り場などを見学した。
その後の質疑応答では、「エスカレーターの下にある段差をなくしてほしい」「多機能トイレでは介護の人にセンサーが反応して、ドアが開閉するのが問題」など、個々の設備への要望も出されたが、「おそらく日本で最先端」との意見も複数あり、全体的な評価は上々のようだった。
市民には身近な公園感覚の大洲防災公園オープン市川市大洲に11日、広大な「大洲防災公園」が生まれた。開園式典には関係者のほか近隣の市民など200人以上が参列し、防災公園街区整備事業の第1号となった同公園の完成、開園を祝った。
千葉光行市長は、「阪神・淡路大震災からちょうど10年。『のど元過ぎれば…』という言葉のように、私たちの記憶は薄れ始めている。原点に返らなくてはと、市に防災対策課を設置、きょうは大洲防災公園も開園して、大きなスタートを迎えられた」と、市民の安心、安全に向けた活動をアピールした。「市民と企業、行政が役割分担して共働しなくては」と語るのは岩井清郎市議会議長。「災害に対しては、初期対応が重要で、ライフラインや自主防災組織など市民ネットワークが欠かせない」と訴える。
防災公園の管理運営は、周辺11の自治会で構成する愛護会が、園路の清掃からゴミ拾い、草取り、防災施設の見回りなどを担当。式典では、千葉市長が杉沢順一愛護会会長と公園管理協定書を取り交わした。
公園面積は約208ヘクタール。市民にとっては、防災公園というよりも環境のいい身近な公園という意識が強いようで、「近所に公園はあまりない。防災面にも関心はあるが、きょうは遊びに来た」(大洲2丁目の都築さん)など、敷地のほとんどが芝生であることから、子供連れで遊びに来た家族ばかり。「水遊びができるのはとてもいいけど、砂場があれば子供はとても喜ぶのに」という小さな不満も聞こえた。
市川市=教職員に「男女平等教育」指導書市川市男女共同参画課は先月、市内の小中学校教員や市教委と共同作成した『教職員のための男女平等教育に関する学習事例集』を全市立小中学校に配布した。その編集方針は「男女平等教育は、男女の生物学的な性差は認めつつ、文化的・社会的に発生した性差(ジェンダー)を解消するための教育」であり、「この基本的な認識の下」個人の育成を目指すと明記。「ジェンダーに敏感な教育姿勢を持って、ジェンダーに関する固定的なものの見方や考え方を再生産しないようにすること、さらに積極的にそれを見直していくこと」を、指導上の留意点として掲げている。
同課は「市川市男女平等基本条例にのっとっている」と語り、「『男らしさ』や『女らしさ』の否定ではなく、強調しすぎると個性を制約してしまうとの考え」との姿勢を示しているが、「『女らしさ』や『男らしさ』の概念が、知らないうちに刷り込まれていることに気づき」「性別を意識するのではなく」などの記述や「『男の子だから〜』『女の子だから〜』という言い方をされて納得のいかない経験はなかったか想起させる」よう、教師の支援項目まで設けた。
なかには、スカートをはいてサッカーボールに足を乗せているように見える男の子のイラストで「男の人もスカートをはいている国があることを知らせる」よう指導し、「性別によって、『〜らしい』言動が決めつけられていることに気が付いたか」を評価、「スカートをはくのは、女の子とばかり思っていた」という児童に、「これからは『女』とか『男』とかあまりこだわらないでやっていきたい」と考えさせる例も挙げられている。
市は「県の案ほどジェンダーフリーを強調していない」という。しかし、国会でも一昨年11月の参院内閣委員会で、福田官房長官が「男女共同参画社会は男らしさと女らしさを否定しているものではない」。今年2月の衆院内閣委員会では中島内閣府副大臣が「画一的な男女の違いをなくし、人間の中性化を目指すという意味でジェンダーフリーという用語を使用している人がいるが、男女共同参画社会はこのようなことを目指すものではない」と発言している。3月の県議会でも、「ジェンダーフリー教育の排除徹底」を求める請願が採択されたばかりだけに、波紋を呼びそう。
浦安「おさんぽバス」利用者100万人達成JR新浦安駅から浦安市川市民病院を結ぶ浦安市のコミュニティバス「おさんぽバス」が16日、運行開始から2年目で早くも乗客100万人を達成した。2年8か月はかかるとみられていた100万人達成は、8か月も早い719日目にして実現した。
100万人目を乗せたバスは、新浦安駅午後1時10分発と市民病院同1時5分発の2車両。途中下車や途中乗車の人すべてに記念品、新浦安駅に到着したバスの乗客には花束が松崎秀樹市長から手渡され、おさんぽバスをバックに、市長と記念撮影した。
両バスには、合計47人が乗車。子供連れのお母さんは「子供が大好きで、歩いていこうとしても乗りたがる」と語り、子供は「おさんぽバスに乗るのは楽しい。ダイエーや駅に行くときに乗ります」とハキハキとあいさつ。松崎市長は「こんなにも早く100万人が利用してくれるとは。市内の既存路線バスが走らない路線を走るおさんぽバスがみんなに愛されている証拠。2号路線も公約した。みんなの期待に応えていきたい」と笑顔で語った。
おさんぽバスは平成14年4月29日に運行を開始した、自治体運営の天然ガスで走るエコロジーなミニバス。車体はフォルクスワーゲン社製で、車イスでも乗れるよう低床で、道路より一段高い歩道と段差なしで結ぶ橋板をもつ。
運行時間は、市民病院始発が午前7時25分(新浦安駅発は同7時半)、同終発が午後8時25分(同午後8時半)。5台のミニバスで一日80本(約20分間隔。片道約30分)を運行している。運賃は一回100円均一。未就学児は無料。
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