市川よみうり2003年11月 |
自治会に副会長が手作りの子供みこし贈る今年、市川市の美里苑自治会(関直明会長)創立50周年を記念し、同会副会長・園部生美さん(68)は「気持ちのお返しをしたい」と息子の智信さん(39)と製作した手作りの子供みこしを自治会に贈呈。10月26日、菅野の白幡大神社で御祓いを受けた後、八幡会館で行われた創立50周年記念祝賀会で披露された。
みこしはタモ材とヒノキ材を使用、高さ約1.4メートル、幅約1メートル、大人2人がやっと抱えられる重さ。園部さんは「約20年前から、町会にお世話になったお礼にお返しをしたいと思い、通信販売の江戸前みこしを買い、組み立てながら資料収集。構想と気持ちを温めていた」。「組木のマス約600個を作るのが大変だったが完成し、達成感でほっとしている」という。
その間、美里夏まつりの子供みこしは酒樽。かつて工務店を営む「自分も忙しくつい伸び伸びとなっていたがこの機会しかないと思い決心。9月27日の内輪の祝い会までないしょにした」という。飾りひもなどは自治会で用意してもらった。みんなでつくったという気分になるから−と謙虚さ。
関会長は「えらいものができたとびっくり。新しい自治会のシンボルができたので一段と夏祭りが盛り上がる。手作りのみこしなので、みんなの気持ちが一つになることを期待してる」と感謝していた。
市川市の火災原因・40件の放火が5年間首位「その油断、火から災いへ」−。9日から15日まで、全国一斉に秋季火災予防運動が実施される。市川市の火災の出火件数は10月30日現在、109件と昨年同期より2件増加。そのうち建物火災が60件(前年同期比3件減)で、もっとも多い。出火原因は、40件(同2件減)の放火(疑いを含む)が「過去5年間、首位を占めている」(市消防局)。次にこんろ15件(同2件増)、たばこ10件(同4件減)、電気配線・器具など七件と続く。
市消防局は「都市型火災といわれる放火は、全国的な傾向であり、今後もこの傾向が続くものと考えられる」と、「夜間は燃えやすいものを、人目のつく場所に置かないこと。燃えるゴミは回収日の朝にゴミ集積場に出すように努めること。さらに家の周囲を明るくすることで、外部からの浸入を防ぐ」と予防を呼び掛ける。
また、「寝たばこや投げ捨てなどと、くずかごなどに火種が残っているのに気づかず捨てた消火不完全による出火が大半」であることから「出火を防ぐには、可燃物の周囲では、喫煙を避けることや灰皿には水を入れるように心がけること」と注意している。
平成10年から過去5年間の死傷者は65歳以上の高齢者が多く、その割合は年々増加、住宅防火対策の大きな課題−という。昨年の火災状況は出火件数126件、損害額1億9千325万4千円。焼損面積1793平方メートル、焼損棟数76棟、り災人員140人、死者6人、負傷者21人。
千葉銀行が大洲防災公園に樹木400本寄贈創立60周年を記念して、千葉銀行(早川恒雄頭取)はこのほど、市川市の大洲防災公園に樹木約400本を寄贈。10月31日、早川頭取が千葉光行市長に目録を贈呈した。防災公園は、防災公園街区整備事業として平成14年度から、地震災害などの被害が予想される既成市街地で都市基盤整備公団が土地を取得、防災公園と住宅地などの市街地を整備する事業。今回寄贈の樹木は、同公園面積約2・8ヘクタールの「周囲幅約10メートル、延長約800メートルの防火樹林地帯に来年1月ごろから、植樹予定」(公園緑地課)。
自作童謡16曲収めたCD『水中音樂會』を制作・望月朋楽さん浦安市堀江の作曲家でこのほど自身の作詞・作曲による童謡16曲を収めたCD『水中音樂會』を制作した望月朋楽さんが、同地の商店街・フラワー通り初のコンサート「水中音楽会」をプロデュースする。
コンサートは、ウクレレ一本で自作の歌をうたう、はずきさんと、浦安駅前で活動するストリートミュージシャン・石岡雅敬さんが出演。日ごろはライブハウスなどを拠点にする若い二人だが、今回の会場は定員の25人でほぼいっぱいになるギャラリーとあって、はずきさんは「お客さんとの距離が非常に近い会場なので、一緒に歌ったりとアットホームな雰囲気をつくって楽しい演奏をしたい」と目を輝かせる。
石岡さんも「自作の曲に加え、お客さんの年代に合わせて歌詞を大事にするフォーク系の曲を取り入れたい」と語り、自作の曲『フラワー通り』なども披露。また、二人はそれぞれ『水中音樂會』に収められている曲も演奏する。
望月さんは「来てくれた人の心の中に、おみやげを持って帰ってもらえたら」と期待に胸を踊らせている。コンサートは15日午後3時からギャラリー「どんぐりころころ」(TEL352・0778番)で開演。参加費・1000円(お茶付き)。また、「水中音楽会」にさきがけて3日には、同ギャラリーで蓄音機を聞く会の第2回目が開かた。浦安蓄音機愛好会としても活動する望月さんが持参した蓄音機から流れる音色に、訪れた大勢の市民はしばしウットリ。曲の合間に行われる望月さんの解説と、流行歌や童謡、クラシックなど、時を超えた名曲を堪能していた。
市川市・10月の浮遊粒子状物質(SPM)減少市川市は、今年10月中の一般環境大気測定局5局の浮遊粒子状物質(SPM)を調査した結果、昨年同月比で約15%、3局の自動車排出ガス測定局で約23%減少していることを発表した。また前月中と比較しても、SPMは一般局で約18%、自排局でも約15%減少していることが分かった。環境保全課は「今年10月1日から、県と東京都など1都3県で、ディーゼル車規制条例が施行された影響と考えられるが、11月から12月にかけては大気が高濃度となる傾向なので、推移を見守っていきたい」と慎重な構え。
今回の調査では、一般二俣局が昨年10月平均値0・048PPMから今年は0・041PPM、一般本行徳局が同0・043PPMから0・035PPM、自排局行徳局で同0・035PPMが0・027PPMにそれぞれ減少している。
同課は「1、2か月間で急に減少したわけでなく、ディーゼル車規制の施行に合わせて1年間、各事業所が取り組んできた結果でもある」と説明する一方、毎年11月から翌年1月までの、チッ素酸化物にかかわる冬期対策期間に合わせ、「大気の対流が悪くなる気象条件で大気汚染濃度が上昇する。市民や事業所に車の運行減少や暖房器具使用を控えるように」と呼びかけている。すでに市は平成10年度から、年間30%の使用削減を掲げ毎週水曜日をノーカーデーと定め、昨年度は47・8%削減した。
レッサーパンダ・天天を無事に保護さる6月20日に、市川市動植物園(大野芳男園長)から盗まれたオスのレッサーパンダ・天天(5歳)が13日、無事に同園に戻った。
大野園長は「環境が変わったにもかかわらず、健康状態は良好でホッとしている」と安どの表情を浮かべ、「警視庁からの連絡で、市職員が10月22日、秋田県内の水田の真ん中にある無住の一軒家で、日当たりの良い2階に飼育されていた天天を確認した。環境の変化で毛色など変わっているのではないかと心配したが、大事に育てられていたようなので安心した」と語っている。
一緒に盗まれたワタボウシパンシェは依然不明のうえ、「天天がどのような経路を経て、秋田県で発見されたかは分からない」(大野園長)が、警視庁と埼玉県警は12日、埼玉県所沢市の動物販売業者(24)を種の保存法(国際希少動植物の譲渡しの禁止)違反容疑で逮捕したことから、今後、解明が進むものと見られている。
現在、検疫中の天々は12月、時期をみて一般公開される予定。