市川よみうり2003年5月 |
市川・浦安市議選=新人が躍進4月27日に投開票が行われた統一地方選の後半戦、市川・浦安両市市議選で、定数42に現職38人、新人18人、元職6人が立候補した市川市は、最年少の民主新人・高橋亮平(26)氏が6003票でトップ当選。20代新人のトップ当選は「市議選始まって以来初めて」(市選管)となった。また新風の勢いは強く、2位の坂下茂樹氏(28)=無所属=が4364票、3位の松永修巳氏(63)=無所属=が3460票で上位3位を占めるなど、新人10人が念願の初当選を果たした。
一方で、議長経験のある重鎮3人を含む、現職7人が涙を飲んだ。開票は午後11時半(開票率95・96%)の公式発表で1900票以上37人、1800票台6人、1700票台6人の大混戦で確定が深夜までもつれ込み、激しい選挙戦を物語っていた。
投票率は前回より2・36ポイント減の38・66%で、平成7年の37・05%に次ぐワースト2位。市議選で44年ぶりに60人を超え、若い人が出馬したにもかかわらず、市民の関心は薄かった。投票所別でみると50%を超えたのは51・18%の国分作業所だけ。逆に妙典中の18・22%が最も低く、次に富美浜青少年館の18・91%と続く。
各党派の内訳は自民が4議席と一つ減らし、公明は8議席を堅持。共産は5議席と1議席を減らし、3人擁立した民主は1議席にとどまり、新社会は議席を失った。無所属は24議席。こちらも上位を独占・浦安
浦安市議選は定数21に対して37人が立候補する乱立ムードのなか、新人の内田悦嗣氏(38)=無所属=が3325票を獲得して堂々のトップ当選。2位にも新人の折本ひとみ氏(45)=無所属=が入り、新人の躍進が目立った反面、定数の半数となる10人が初当選を果たした4年前の前回選挙と比べると、今回は18新人のうち当選は7人で、前回ほどの「若返り」の風は吹かなかった。
前回選挙で大幅に入れ替わった初当選組のうち、今回は7人が当選、2人が落選(西山幸男氏は4月13日執行の県議選に出馬)と明暗を分けた。県議選では議席を守ったものの苦戦を強いられた共産党は、市議選でもかろうじて3議席を確保。
議会と折り合いがつかず不安定な市政運営が続く松崎市長は、優位な関係を築くため多数の同市長を支持する候補者を送り出したが、数的状況に大きな変化はなく、依然厳しい状態は続くとみられている。
無関心層に呼びかけ浮動票の獲得をねらった市長派だったが、前々回(41・03%)、前回(41・11%)に比べ上昇してはいるものの、43・00%と相変わらずの低投票率も苦戦の一因となった。
「三番瀬再生は海のままに」が54%=市民グループがアンケート調査市民グループ7団体で構成する「市民による三番瀬調査実行委員会」は今年1月に市川、浦安、船橋3市の三番瀬近隣地区450戸を個別訪問で行った聞き取り調査の結果を4月25日、三番瀬円卓会議で発表した(回収率40・9%)。 主なものは、「三番瀬埋め立ての白紙撤回をどう思うか」(三者択一)に対して、78%が「良かった」と回答。「残念だ」3・9%、「分からない」15・5%。「三番瀬とはどのようにかかわっているか」には「散歩」41・9%、「野鳥観察」25・2%、「潮干狩り」21・9%、「日の出を見る」20・6%、「勤務」13・5%、「釣り」12・2%の順。
「三番瀬の再生の方法について」(三者択一)「海はそのままにして遊休地などを利用した湿地や干潟をつくる」が54・8%で、「海に土砂を入れて干潟や人工海浜をつくる」(18・1%)という回答の「約三倍あったことは注目すべき」と同委員会。
自由意見として「住民一人ひとりが立ち上がることが基本。行政も報告ではなく、住民の知恵をかりたてる方式に切り替えては…」「流入民の無関心を払拭する必要がある」「最近、浦安市に居住したのでよく分からないが、なるべく自然を残してほしい」「三番瀬のことは気にしつつもあまり関心がなかったが、自然保護だけは、願っていたので大変よかった」などが寄せられた。
全国から福祉の専門化が浦安に集結NPO法人「パーソナル・アシスタンスとも」は6月14日午前9時45分から、「誰もが地域で自分らしく暮らし続けるために」をテーマにした記念フォーラム『いっしょに生きる楽しく生きる』を、浦安市文化会館で開く。参加無料。
プログラム=▽午前の部「シンポジウム・地域の福祉力を高めよう」浅野史郎・宮城県知事、堂本暁子・千葉県知事、河村博江・厚生労働省社会援護局長、山本尚子・浦安市助役、大熊由紀子・元朝日新聞論説委員(コーディネーター)。ビデオ上映「ともに生きる−パーソナル・アシスタンスともの活動」。
▽午後の部「トークセッション・地域で自分らしく生きるには−生活支援をめぐって」北村彰・内閣府参事官、野沢和弘・千葉県権利擁護団体代表、曽根直樹・全国地域支援ネットワーク運営委員、指田裕司・浦安市障害福祉課課長補佐、西田良枝・パーソナル・アシスタンスとも代表。
▽「トークセッション・一緒にいてこそわかりあえる−教育について」安積遊歩・CILくにたち援助為センター代表、山本和儀・帝京平成大健康メディカル学部理学療法学科教授、小比類巻勲・浦安市教委総務部次長、山本尚子・浦安市助役、西田俊光・NPO法人エンジョイ・ワークショップ副理事長。
浦安中央図書館文科相から表彰浦安市立中央図書館(常世田良館長)は「子どもの読書活動優秀実践図書館」に認められ、このほど文部科学大臣表彰を受賞した。子供が積極的に読書を行う意欲を推進したことが特に評価され、今年度、同表彰を受賞した全国49図書館のなかでも浦安と北海道・恵庭市立図書館の2館のみが河村建夫・文科副大臣から直接表彰状を授与され、皇太子、皇太子妃両殿下がご臨席の懇談会に同2図書館長が招かれるなど厚い待遇を受けた。
同図書館は、おはなし会や各種講座など数多くの児童サービスを展開しているが、なかでも生後6か月からの母子を対象にした「赤ちゃんと楽しむわらべうたの会」は全国にも例がなく、市内小中学校とのレファレンスや団体貸し出し、学校司書との自主研修会など多岐にわたる密接な連携も全国にさきがけたものになっている。
また小学校や幼稚園、保育園をはじめとする出張サービスは年間約1800回、2万人以上を対象に行われ、毎月1回病院小児科病棟に出向いて開いている絵本のよみきかせも好評を博している。この入院児へのよみきかせには、表彰式の懇談会で雅子さまも「高い関心を寄せられた」(常世田館長)という。
3月で開館20年を迎えた現在も、視察は海外を含め全国各地から年間150から200回、人数にして約2000人を受け入れている同図書館は開館以来、国内では例がないほど、館内職員の質の向上に重点を置いてきた。同規模の図書館に比べ充実した数の司書を配置して、児童サービスだけでも「児童サービス初級研修」「ストーリーテリングおよびわらべうたの研修」「ブックトーク研修」を毎月1回、外部講師による研修会を年1回展開。「司書のレベル向上は今後も最重要」(常世田館長)と位置付けている。
常世田館長は今回の表彰を受けて、「現場だけで達成できることではなく、浦安市全体の市政が評価されたと思っている。もっとがんばれとの叱咤激励と受けとめ、これからも専門家の専門性の向上に努めたい」と語っている。
表彰は4月23日、「子ども読書の日」を記念、国立オリンピック記念青少年総合センターで開かれた「子どもの読書活動推進フォーラム」会場で行われた。
市川・浦安両市議会議長決まる市川市議会は19日に臨時会を開き、岩井清郎氏(56)=市民の会=を第55代市川市議会議長に選出した。
岩井氏は昭和50年4月、市議初当選後通算5期。総務委員長や議会運営委員長、決算審査特別委員長などを歴任。岩井氏は「伝統ある市川市議会の議長に選ばれ身の引き締まる思いで、責任の重大さを感じている」とあいさつした。浦安市議会は2回目の高津和夫氏
浦安市議会は14日、臨時議会を開き、議長に高津和夫氏(57)=公明・8期目=、副議長に小泉芳雄氏(60)=政新クラブ・2期目=を選出した。
高津氏は昭和20年7月5日生まれ。同36年3月に町立(当時)浦安中を卒業後、漁業を営み、同50年に町議初当選。平成5年から同7年4月にかけて市議会副議長、同7年5月から同9年6月にかけて議長を務めた。議長職は2回目。
小泉氏は昭和17年9月10日生まれ。同33年3月に同36年3月に町立(当時)浦安中を卒業。平成11年に市議初当選。県少年野球連盟葛南支部長、県スポーツ少年団野球副部長、市少年野球学童部事務局長など、体育分野での活躍が目立つ。異例ともいえる2期目での副議長就任。
大柏川第一調節池について「北方遊水の会」から報告書真間川水系の治水事業の一環として、県が事業を進めている市川市北方四丁目、大柏川第一調節池(16ヘクタール)について、一般公募市民と市職員、各専門アドバイザーで組織する「北方遊水の会」(川野勝義会長、委員58人)はこのほど、昨年度の協議内容を報告書にまとめ、千葉光行市長に「一貫して問題になったのは、将来の園の運営を見据えながら、市民と行政の協働を組織づくりにどう具体化していくかということ」などを報告した。
昨年3月に発足したものの、規約づくりに時間が費やされた結果、テーマごとに3分科会が具体的な話し合いに入ったのは今年1月から。運営検討部会は、今後の検討項目について「園の運営にかかわる人たちをどう組織するか」「どう育てるか」と「どのような自然を復元するか」「どうような作業が必要か「その作業は誰が行うのか、維持作業と具体的な企画、さらに利用者規定となる考え方を議論していく」という。
施設検討部会は水源と水利用計画や、湿地と水辺、草地、台地部などに樹林をつなげた植栽計画を挙げ、さらに北部の広場計画やビジターセンターと作業小屋建設の計画などを協議していく。
啓発分科会は生き物を中心に、月1回の現地調査を行うと同時に現地の歴史と民話などの調査、地域や関連団体とのコンタクト、人材育成、専用ホームページの開設などを挙げている。