市川よみうり2002年12月
浦安市長・不正資金提供疑惑を市議会で否定 八千代市清掃センターの運転管理業務契約を巡って、請負業者の前社長が、大沢一治・同市長にわいろを渡したと疑惑をもたれている事件で、前社長を大沢市長に紹介した松崎秀樹市長にも不正な資金提供疑惑が浮上したことについて、松崎市長は11月29日、市議会定例会で、「資金提供、政治献金は一切受けていない」と、一連の疑惑を否定した。

 松崎市長は同28日の新聞報道について、29日早朝から記者会見を開いて釈明したが、この日、市議会は全員協議会を開催、本会議でも松崎市長に緊急質問を行った。
 質問に対して「大沢市長とは県議初当選以来の知り合いで、前社長とは(自身の)後援会主催のゴルフコンペで夫人と知り合いその後、積極的に応援してもらった」ことや、落選した前々回の市長選後、約1年間、有限会社「オフィスまつざき」に契約に基づいた金額が納められたこと、また、その所得に対する国税当局の指摘を受け、修正申告したことなどは認めたものの、金額などは明かさず、「(大沢市長と前社長の汚職事件に)直接かかわりがあるかのような報道がされているが、私自身は関係のないこと」と強調した。 


公園をきれいに−と1年半前からグループで清掃 子供たちが遊ぶ公園をきれいにしたい−と、市川市の市民サークル・おにたかひまわり会(荘司貴子代表、会員10人)は1年半前から、近所の新川上公園(約200平方メートル)の掃除を子供たちと一緒に行っている。
 同会は「同じ幼稚園に通うバス停仲間で自然に発生」した。不定期に、みんながそろった時、自由に掃除を実施。11月30日も午前9時ころ、3歳から6歳までの子供たち数人が、ほうきとちりとりを持って三々五々と公園に集合、掃除を始めた。お母さんたちも世間話をしながら、垣根のなかのゴミを拾ったり、草をとったりして、あっという間にゴミ袋3袋がいっぱいになった。

 荘司さんは「当初は生活大型ゴミもあったが、掃除するうちに少なくなった。子供が一緒に参加することで公園を守っていく意識が芽生え、むやみに公園を汚さなくなるはず。今後も地域社会のために役に立てることがあれば、出来る限り協力していきたい」と語っていた。


市川市が行徳富士の土砂などを差し押さえ市川市は6日、同市本行徳東浜の残土問題で11月25日付けで、本行徳東浜市有地妨害排除等請求訴訟の勝訴に基づいて、東京都江戸川区の中野建材興業らに対して「賃料相当損害金債権を確保するため、行徳富士に積まれている土砂などを差し押さえた」ことを発表した。
 問題の残土は、県の江戸川流域下水道終末処理場施設として都市計画決定された40ヘクタールのうち、4.2ヘクタールの約63万立方メートル。裁判では、中野興業に対して東京湾平均水面から4.7メートル以上の部分に存在する建設残土その他すべての土砂、および一切の物件を撤去、市有地約8900平方メートルの道路用地を明け渡すことと今年4月1日からの賃料相当損害金の支払いを命じている。

 市は判決後も事態が改善されていない−として同地裁に残土の差し押さえを申し出ていた。都市政策室は「今後、残土を販売したり搬入されると困るので対策を講じた」と説明する。


下貝塚中男子テニス部が県新人戦団体で創部初の優勝 第15回県中学校ソフトテニス新人大会が11月4日、長生郡白子町で開かれ、市川浦安地区代表の市川市立下貝塚中男子テニス部(顧問・鈴木康治教諭、部員40人)が団体戦で創部以来、初の優勝を飾った。
 ペアで行われた団体戦は、同中から1番手・柴山聡太君と藤井哲平君、2番手・大金義徳君と長沢啓太君、3番手・横川和享君と阿部拓朗君が出場。鈴木顧問は「ベスト4まではいけると予想。通常、出場するペアを強い順に1、2、3番手と位置付けるのだが、うちの場合はほとんど差がなく実力伯仲している。相手チームとはその差がでたのではないだろうか」と勝因を分析する。

 試合は初戦から3回戦までいずれも、2勝1敗で順当に勝ち進み、準決勝に進出。船橋市代表・習志野台中と対戦は「1番手が最初、2ゲームをとられて大ピンチ。しかし、驚異の粘りで残り3ゲームをとり逆転。2番手は負けたものの、3番手が踏ん張り、勝利をおさめた。決勝の香取郡代表・大栄中には準決勝の勢いのノリで、1番手と2番手が2勝を先取」、念願の初優勝に輝いた。


市川市議会・議員発議の男女平等基本条例を可決 市川市議会は12月定例会で「市川市男女平等基本条例の制定」を全会一致で可決した。同議案は、市議の発議によるもので、市議から提出されたのは水戸市に続いて全国で二番目。堂本暁子知事が9月県議会に提出した男女平等基本条例案は継続審査となり、事実上、凍結状態という「逆風のなかでの可決。これで県にエールを送ることできる」(市川市男女平等条例制定推進議員連盟)。

 同案は、超党派の議員29人が平成13年9月に男女平等条例制定推進議員連盟を組織、研究会や勉強会を重ねてきた。今年四月に同条例のたたき台を作り、同5月から3か月間、市商工会議所など26団体との意見交換会や市内の小中高校、大学生にアンケートを実施、さらには広聴会を開くなど「市民参画にこだわり、意見を十分に反映した条例となった」(同連盟)。その一つに「基本理念のなかに千葉商大の学生が提案した『男女が性別にとどまらず、性同一性障害を有する人等のあらゆる人の人権が尊重される社会』の採用」がある。



全国でも初めて自治会が電動生ゴミ処理機購入に補助金市川市鬼高自治会(多田芳雄会長、会員約3400世帯)は今年4月から、会員世帯の電動生ゴミ処理機購入に補助金を支出、減量化の一助を担っている。「自治会が、電動生ゴミ処理機購入の補助金を実施しているのは全国でも初めて」(市リサイクル推進課)。
 一台6、7万円の電動生ゴミ処理機購入時に三分の一、上限2万円まで補助するもので、12月末現在で、26基を助成している。来年度も50基百万円を予算に組んでいる同自治会。多田会長は「市のじゅんかんパートナーの話を聞いて事業を考えた。少しでもゴミ減量意識を高めてもらえばうれしい」と趣旨を話していた。

 一方、市は平成12年度から、購入時に三分の一、上限2万円までの範囲で電動生ゴミ処理機の補助事業を行っており、初年度は210基と補正予算を組むほど好調だったが、平成13年度は150基と75%の達成率に留まっている。
 今年10月から、これまでゴミ五分別から12分別に移行した市川市は、約20%が減少したものの、「これから生ゴミの削減が大きな検討課題」という同課は、同自治会の取り組みに期待を寄せている。



JR市川駅南口再開発の建築面積を縮小市川市はJR市川駅南口の市街地再開発事業について、このほど施設配置計画と建築面積、および延べ面積をそれぞれ変更することを明らかにした。同再開発事務所は変更理由を、「権利者から権利変換による自己投資や、変換後の施設維持管理費などの生活維持に関する不安が多く寄せられた」と説明している。

 原案ではA地区(西側)の駅前広場に面するタワー棟37階建てとその南西方向に板状棟17階建て、線路側に自走式立体駐車場5階建ての形状で構成しているが、変更案ではタワー棟と板状棟の住宅を合体して45階建ての高層住宅に一本化、西側に寄せる。駅前広場側には低層2階建ての商業施設を配置。駐車場は機械式とし地下に移行している。

 B街区(東側)の大幅な変更はないが、1階部分に店舗を多く配置するため、住宅の出入り口を2階に変更。東側の駐車場を地下に配置。4階から9階は高齢者住宅を含む、有料老人ホームを計画している。同事務所は「見直しで向上した主な点は美しい街並みの形成や空き地確保と緑化の推進、高齢化対策」と説明する。


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