ホームレスの争いから駐輪場でボヤ騒ぎ 6月22日午後10時半ころ、JR市川駅高架下の市川第1駐輪場2階で、新旧ホームレス同士の争いから火災が発生した。ボヤで消し止められ大事には至らなかったものの、ホームレスの自立支援活動を続けている市民グループ・市川ガンバの会(副田一朗会長)は「事態を重く受けとめ、今後の指導を徹底していく」という。同会では前日の21日、JR高架下のホームレス約40人に「火を使わない。昼間から酒盛りはしない」などの注意を喚起するチラシを配布したばかりだっただけに「ショックを隠しきれないでいる」(副田さん)。
市は6月26、27の両日、高架下のホームレスを排除する計画を立てていたが、ガンバの会が「追い出しがホームレスの命にかかわる大きな問題」であると訴え、「行政交渉の結果、追い出しを阻止することができた」という経緯もあった。
現在、同市内のホームレスは約150人と推定され、JR高架下に居住するホームレスは約40人。高架下のホームレス問題では過去、総武線小岩駅と秋葉原駅の駐輪場内で火災騒ぎがあり、列車が停止する損害が出ている。JR東日本都市開発は、市に対して「駐輪場としての役割を害し、安定輸送の確保に支障をきたす恐れがあるので改善してほしい」と再三にわたって要請してきた。
県開発審査会・真間山マンション建設取消請求を棄却 県開発審査会は6月25五日、市川市真間四丁目の旧木内家別邸跡地のマンション建設計画で、同計画に反対している市川国府台マンション管理組合や地域住民有志の審査請求を「不服申し立て適格を欠いた不適法な審査請求」として棄却する裁決を下した。同管理組合は平成13年12月25日、同審査会に、市が許可したマンション建設の開発許可処分の取り消しを求める審査請求書を提出していた。
また同様に、真間山の緑を守る会など、市民グループの審査請求も棄却された。
管理組合は「こちらの疑問に関してなにも答えていない。市の弁明と同じ内容。とんでもないこと」と怒りをあらわにし、今後の対応は「裁決文書をマンション
住民に回覧し、みんなの意見を聞いてから考えていきたい」という。
裁決書では「南側斜面 地は急傾斜地崩壊危険区域指定がされておらず、過去長期間、当該地のがけ崩れにより人的被害が生じたなどの報告も見受けられない。がけ崩れの
恐れが多い土地などにあたるとは認められない」ことから、「本開発行為によってがけ崩れが増加するとはいえない。従って、審査請求人らが開発行為に起因するがけ崩れなどの、直接的な被害を受けることは予想し得ない」と説明している。
市川市環境市民会議元委員有志が自主組織で活動 平成11年度から単年度ごとに、市川市の環境施策に市民レベルで提言してきた環境市民会議の第二期委員有志が「いちかわ自然の里親ネットワーク」(高地照代代表)を設立。6日、同市市川駅南公民館で発足会を行った。身近な自然にふれあいながら、環境を守る人を増やし、市川市の自然をよりよく保つことを目的とするネットワークで、高地さんは「市民がそれぞれの地域において自然の里親となり、その環境を守るための活動を行う」と趣旨を説明。
発足式では、講師の市川中・高校教諭・石井信義さんが、里親の発想に「長年、市川の自然を育ててこられたのは農家の人や漁業の人。こういった人たちと意志の疎通がないとダメ。個人の財産を対象にするより、公有地の方がよいかもしれない」とアドバイスした。
また第三期環境市民会議有志は2日、平成13年度に提言したエコライフ推進員制度のあり方やその骨子案の進ちょく状況。任期終了後、市に環境施策にどのようにかかわっていくのか。組織として自立した会を立ち上げるのか。委員たちは今後、どのように活動していくのか−などを協議した。次回の会議は23日午後6時半から、市役所で開く。
すでに、地球温暖化防止というテーマで平成12年に「いちかわ地球環境市民会議」を組織、活動を行っている第一期環境市民会議に続く環境分野のグループの活発な動きに対して、「今後、いかに市民にアピールしていくか。参加してもらうか」など、課題も指摘されている。
市川市清掃公社が「じゅんかん堆肥」を販売市川市清掃公社は、8月から、「じゅんかん堆肥」を販売する。じゅんかん堆肥は「市内の街路樹や家庭の庭木のせん定枝葉をチップ化したものと、学校などの公共施設から出された生ゴミを処理機で一次処理したものを混ぜ、約10か月間、自然発酵させた完熟堆肥」(市クリーンセンター)で「肥料というより木質系土壌改良材」を強調。臭いがほとんどなく、都市型農業に適している、作土が黒く太陽熱の吸収が良い、通気性・保水性が高まる、市版の堆肥と比べて3割安の低価格−などの特長を宣伝する。
1袋(20キロ)472円(消費税込み)で今年度は1万5千袋(300トン)を見込み、リサイクルプラザや市川市農協の各支店など市内10か所で販売する予定。
真間山切り通しで自治会・市職員が大型車の通行状況を検証市川市真間四丁目、旧木内家別邸跡地のマンション建設問題で台和、真間四丁目、根本の三自治会は工事用大型車両が松戸街道から切り通し道路を通る様子を、市の関係者に見てもらう目的で19日、三自治会集会を開いた。
午前九時、10トンの大型車両が幅員約4・5メートルの切り通しに入って来ると、参加者は壁に張り付くようにして避けるか、電柱の後ろに身をひそめて待つか−という現状を身を持って説明。
これまで三自治会と建設業者の話し合いで、自治会側は「本来ならばマンション建設を行わないのが一番。だが、許可が下りた以上、貴重な植物を維持しながら、千葉商大側に1・5メートルの歩道を作ってもらうがベスト。そのためには、マメヅタなどの調査が終わるまで工事を中断、道路の安全を確保してから工事を再開してほしい」と再三、要望してきた。
要望に対して業者側は「ガードマンをおいて対応する」と対応。また市は「通行する住民に大変危険」という自治会の申し入れに、「あくまでも業者と住民との協議」という姿勢を取り続けていた。19日は、地元市議の要望で「やっと今回、見にきた」(住民)段階で、「市役所は住民にではなく市議に目が向いてるのでは−」と、皮肉な意見もあった。
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