市川よみうり04-00
市川よみうり2000年5月
市川駅南口再開発事業基本計画案まとまる 市川市はこのほど、JR市川駅南口駅前地区約2・6ヘクタールの市街地再開発事業にかかわる基本計画案をまとめた。計画案では、A(西側)・B(東側)地区とも業務・商業中心の計画から住宅中心の建物規模に変更され、高さ123・1メートル、37階の超高層ツインタワーに高層建築物を加えた案としている。A・B地区全体で敷地面積約1万6600平方メートル、住宅件数1084戸。今後、今年度中に都市計画変更の手続きを行い、平成13年度中の事業認可(目標)、同15年度に着工。同18年度中の完成を予定している。

市川市に県内初の「商人塾」発足 商店のリーダーと後継者育成、商店のレベルアップを目的に市川市と市川商工会義所・同市商店会連合会はこのほど「商人塾」を発足、4月13日、同商議所で役員選任を行った。「市町村レベルでのこの商人塾は県内で初めて。異業種の人がわくにとらわれないで勉強する場」(市商工課)となる同塾は誰でも入会できる。この日は、八幡中央会会長の染物業・中島昭男さんを塾長に選び、さらに今後、商店会としての活性化、自分たちの店をどのように盛り上げるか、インターネットを活用した商売−などを確認。そのほか「経営者の高齢化や商売が従来通りのやり方でいいのか。商店会としてイベントをしても盛り上がらないのでどうしたらよいのか」などが話し合われた。
 また、市内外の優れた経営者による講演会。先進商店会の事例発表と先進地視察。財務セミナーなど実務に即した勉強会。教育機関と連携しての市内商店会に関する研究−などを計画している。

後継者のいない商店が60%を超す深刻な状況市川市は市内各商店の経営実態把握を目的に昨年12月、商店経営者3094人を対象に行った「商店経営者実態調査」(回収率52%)の結果をまとめた。同調査では、「後継者のいない商店が60%を超えており、決まっているのは35%程度に過ぎない」との結果が示された。年齢別に見ると「高齢者ほど後継者は決まっているが、60歳以上は後継者なしが3割以上。事業継続の意思を問うべき問題」と分析。後継者がいないため、「廃業を予定している」は12%で、「分からない」を加えると4割以上が継続意思が確定していない、深刻な状況となっている。また現在の業種で、約7割が継続の意思をもっているが、「業種を変える」や「商売をやめる」が約一割みられ、年齢別では30代(62・5%)と、40代(76・3%)に「継続」意欲的が高く、逆に70代では19%が廃業を考えている。
 商店会で実施するイベントが商店経営に役立っているとの回答は約三分の一。あまり有効ではないとの考えの方が多数で、「会費を増やしても活動を積極的にしてほしい」との意見も16・3%あるが、活動に期待しない(87・3%)層がほとんど。ブロック別の商店会イベントへ「積極的に参加」が最も多い地域は行徳の36・7%で、「ほとんど不参加」の多いのは信篤地域の45・7%。平均では参加、ときどき参加、ほとんど不参加がそれぞれ三分の一ずつになっている。経営者の自由意見としては、市内の商業集積内の歩道や照明・自転車置場などの整備をしてほしい。小手先のイベント補助ではなく、商工会議所と共同して抜本的な支援を願いたい。市内商店会共通の割引制度などは出来ないか。商店会活動の積極的な指導や支援をしてほしい。これまでの努力はあまり効果がない。じり貧打開の方策があれば教えてほしい−などが大半を占めている。 

浦安市立図書館の累計貸出冊数2千万冊を突破 浦安市立図書館の累計貸出冊数が4月16日に2千万冊を突破した。同市同様の人口10万人から15万人規模の市平均に比べ、約半分の17年間でのスピード達成。今月9日、2千万冊目の利用者を迎えて記念セレモニーが開かれた。記念の利用者は、『象の耳鳴り』(恩田陸著・祥伝社)を借た同市富岡の主婦・上野祐子さん。「月に20冊程度借りている活字中毒」と笑う上野さん、「本には、自分の経験できないことがたくさん詰まっている。そのなかにある人生観に学ぶことも多い。主に借りるのはエッセイや小説」と驚きの表情を浮かべながらも、「とても光栄です」と喜びを語っていた。  セレモニーに先立って、常世田良・同図書館館長は「スピード達成は、生涯学習の拠点として市民が利用した結果。これからも質を向上して市民のニーズにこたえていきたい」とあいさつ。同市立図書館は昭和58年3月1日に開館、市民一人あたりの貸出平均は年間13.2冊で、平均4.3冊の人口10−15万人の市では全国一位。蔵書冊数は93万冊。

大気汚染濃度測定データをリアルタイムで提供市川市は同市内の大気汚染物質や気象の常時監視測定データを基に、大気拡散シュミレーション手法を用いて一時間ごとに二酸化チッ素(No2)の大気汚染濃度を推計する「インターネットによるリアルタイム大気汚染濃度地図提供システム」を開始した。データベース機能を備えたリアルタイム大気汚染濃度分布地図の、インターネットによる提供は全国初のシステム。コンビニエンス店の情報端末にも接続されているのが特徴で、インターネットに触れる機会のない市民にも広く、情報が提供されるものとなっている。
 濃度分布図は「単に一般環境大気汚染測定局における実測値から当濃度線を描画するものではなく、幹線道路からの影響の強い道路沿道地域も含めた、より実態に近い濃度図となっている」(同市環境保全課)ものの、『市内測定局の大気情報は実測値(未確定値)だが、その他の地点の値はシュミレーションで計算した値で、必ずしも正しい値ではなく、予測値』と断りを入れている。No2濃度推計の見方として、同課は「濃い青から赤紫までの色で表現され、青色から緑系の色の時は比較的低濃度を示し、一時間ごとの色が黄色から赤紫であっても、一日の平均が60ppb(十億分の一)を超えなければ、環境基準を満たしている」と説明している。


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