市川よみうり9-99
市川よみうり1999年9月
凍結中の北千葉鉄道(市川-鎌ヶ谷)の整備を陳情  市川市と鎌ヶ谷市(9・3キロ)を結ぶ鉄道新線・北千葉線の促進を進めるため、市川市など八市町村で組織する千葉県西部・北総地域鉄道建設促進期成同盟(会長・千葉光行市川市長)は3日、運輸省と地元選出の国会議員に、「北千葉線が運輸政策審議会の整備することが適当な路線として位置付けられ、早期に実現が図られるよう」要望書を提出した。運輸政策審議会は今秋、継続審議中の北千葉線を含む全国96路線について、審議を行う予定。同同盟がその前に、整備路線として答申されるよう、申し入れたもの。市川市内には、本八幡駅と大柏川調節池周辺の東菅野駅、市川市保健医療福祉センター東側の柏井駅が予定されている。
 北千葉線は地下鉄都営新宿線本八幡駅と連結するため、大柏川調節池付近で地上に出て、武蔵野線の下をくぐる計画になっており、「二駅を中心に沿線の約100ヘクタール(1万人相当)の都市基盤整備を考えている」(市川市街づくり推進課)。
 要望書は「北千葉線は千葉ニュータウンと都心とのアクセス向上、成田新高速鉄道との接続による成田空港利用者の利便性向上、さらにJR総武線や営団地下鉄東西線の混雑緩和に寄与するなど、東京圏の鉄道ネットワークを形成する上において極めて整備効果の高い鉄道」とその重要性を述べ、さらに「期成同盟の構成市町村では、地域と自治体が一体となり、輸送需要の創出に向けた土地区画整理事業など、沿線開発の推進に積極的に取り組んでいる」と受け入れの準備が整っていることを強調、「本八幡から新鎌ヶ谷までの主 要公共交通機関として、鉄道不便地域の解消や計画的で良好な沿線街づくりに大きく貢献することから、地域住民はこの鉄道の整備に大きな期待を寄せている」と説明している。

市川市一般会計補正予算9億円追加   8日から開会の九月定例市議会に市川市は「平成11年度一般会計補正予算」案と「塩浜地区地区計画の区域内における建築物等の制限に関する条例の一部改正」など11議案と認定1件、報告6件の合計18案件を提出した。
 一般会計の歳入歳出それぞれに9億5038万9千円を追加、総額1068億5038万9千円とする補正予算案。歳出は土木費=大柏川拡幅改修事業4億5千万円、都市基盤河川改修事業2044万円。民生費=介護保険事業費3547万円。袖ケ浦市に建設される知的障害者施設に入所する3人分の補助金9百万円、市原市の身体障害者施設入所の2人分 6百万円など「市民の福祉向上要望を重視した」(同市財政部)。

環境基本計画への提案書を市長に提出  市川市が平成12年度に策定する環境基本計画に市民の提言を組み込もう−と公募した「市川市環境市民会議」(高木史人座長)は6日、これまでの審議をまとめた「環境基本計画への市民提案書」を千葉光行市長に提出した。同書では、循環・共生・地球・参加の分科会ごとに提言。内容を実現するために 地球資源(人間環境)有限の原則のもと 環境基本計画をすべての計画の最上位に位置づけ 施策の計画段階からの情報公開と市民参加を行うことが不可欠−と提案している。
 さらに「これから策定する環境基本計画を実効性あるものとするため、市川市の清掃・都市計画・河川・下水道・街づくりなどの部局を中心に、日本一の環境保全都市・いちかわの実現に向けて、市民・事業者・行政が協働して取り組むことを提案」している。高木座長は「それぞれの生活を持ちながら、ここまで審議にエネルギーを発揮できたのは、心の底から市川の環境を良くしたいという気持ちと、運営を市民の完全自主運営にしてくれた市の勇断、この二つが大きく作用した。提言書は血と汗の結晶」と言い切った。さらに「このような形での市民からの提言は全国の自治体では初めてのこと。ぜひ、市民参加の行政を根づかせてほしい」と要望。千葉市長は「これまでの熱意と努力と行動に感謝。これに基づいて、どのような行動計画を作っていくか−。これが難しい。しかしその方法論も市民参加でやればよいではないか。これから2、3回、私と会合しよう」と持ちかけ、行動計画も一緒に策定を進める方向の発言となった。大久保貞利委員は「提案した以上、私たちの英知のすべてを出し、全国の自治体が取り組んでいる具体例を示しながら、執行まで一緒に血を流していきたい」と協力を惜しまない意気込みを強調した。
 環境市民会議は 市民の考える循環型社会づくり 市川のまちにおける自然との共生 市民レベルの地球環境問題への取り組み みんなの参加をテーマに四分科会を組織し、それぞれが現地研修や一般市民参加のミニシンポジウムなど、合わせて約70回の会合を開くなど精力的に協議してきた。

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